私はバッグが好きです。
学校とバイトをしていた頃、
社会人になった頃、
仕事で大切な取引先に会うような人前に出るようになった頃、
結婚した頃、
自分の生活環境や習慣、サイクルといった身の回りの変化とともに、必要となるバッグの形や機能は変化したものの、バッグが好きであるということは変わらず、また、選ぶ時のこだわりも変わりませんでした。
私が好きなバッグは、大きく分けて2タイプあります。
一つは、レザーのトートバッグで、13インチのラップトップをストレスなく持ち運べるくらいのサイズと強度のものです。
PCを持ち歩くと言っても、男性的なたくましさがあるデザインよりも、少し品のある華奢なニュアンスがどこかにあると良いなという具合です。
もう一つは、休日のお買い物&カフェやランチというノンストレス、ザ・自由時間の時に使うバッグで、必要最低限の財布、スマホ、ハンカチ、衛星用品とポーチらへんが入るだけの、小さなポシェットバッグです。これもレザーが大好きです。

ずっとそんなものが好きだったんですが、でも出産して、母親になって、それが変わってきました。
厳密にいうと、「変わった」のではなく「変えざるを得ない」です。
その現実が、ちょっと寂しく、悔しく、しかしほんの少し嬉しいのもあって、ちょっと日記に残そうと思った次第です。
軽さ、機能性に勝てない
さて、今私には2歳の娘がいます。
うちの娘は、「気が優しくて力持ち」を体現してくれたかのような、体は大きめ&気が小さめの、ビビリの女の子です。うちの娘は割とのんびりしているので、いきなり走り出すとか、外出先で想定以上に服を汚すとか、そういうことは発生しにくいです。
ですがそれでも、「子供と出かける」というだけで、荷物の持ち方のハードルが格段に上がります。
娘とお出かけの荷物は、どんなに減らしてもこれだけあります。
- 自分の持ち物(財布、持ち物、ハンカチ、常備薬などが入ったポーチ)
- タオルハンカチかガーゼハンカチ
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 消毒液
- オムツセット(オムツ2〜3枚、スキンケアクリーム、お尻拭き、ゴミ袋)
- おやつ
- カトラリーセット(フォーク、スプーン、箸、はさみ)
- 着替え1セット
- 絵本、おもちゃ、ぬいぐるみのどれか
- 水筒(自分用、子供用)
子供とのお出かけで重要なこととして、これら上記の荷物を持つだけでなく、必要な荷物を出し入れする ”機動性” が挙げられます。
たくさん持つ、素早く出す、そして即しまう。
さらに、子供の『抱っこリクエスト』にも対応しなくてはなりません。
二度目になりますが、うちの娘、「体は大きめ」で、具体的な数字を出すと、2歳ですでに110cmの服を着て、15kgの体重があります。
こういう現実から、軽くて機動性を有するバッグに勝てないんです。
それでも、やっぱり好きなデザインや形への執着があって、どうにか自分の好みを諦めず、必要な機能を保てないか、、、と何度もトライ&エラーしてみたのですが、やっぱりダメでした。
ちなみに、韓国に住んでいる今は特に無理なんです。
というのも、韓国では車を持っていません。持つことはできるんですが、韓国の道路って車の速度が非常に速くて、運転が荒くて、とてもじゃないけど韓国の公道を運転する自信は、私にはありませんし、うちの夫にも運転して欲しくありません。
車移動がベースにあるなら、もうちょっと選択肢はあるのかもしれないですが、今の生活にはこれ、という結論です。
今必要なもの、実際に持つカバン
結論、今必要なもの、そして実際に持つカバンは、『軽くて丈夫な高機密性ナイロンのクロスボディバッグ』です。
ここまで「荷物が多いよ」と嘆きを書いてきましたが、ありがたいことに、これでも2歳になって荷物は減りました。ミルクの粉とお湯、冷まし水を持ち歩いていた頃に比べれば、相当減っています。
また、娘の汚し頻度や行き先での過ごし方の癖もわかってきたこともあって、荷物を厳選することもできてきました。
A4が入るくらいのクロスボディバッグでも、ハーフムーン型や底マチ広めなど、小さめな印象でも荷物がよく入る高機能なバッグが、最近は結構あるなという印象です。
クロスボディバッグは、両手が空きながらも、リュックと違って物の出し入れが容易で、ナイロンだとカバン自体の重みがほとんどないのもありがたい特徴です。
うちの娘は、もともとよく歩いてくれる印象がある子でしたが、2歳半にもなり、抱っこ紐をほぼ使わなくなったので、体の前面を空けておく必要があくなったことで、クロスボディバッグを使えるようになったことは大きいです。(リュックは疲れないけど、私には不便でした。)
世の親たちは「全身で育児している」と強く思う
母になって、色々な便利な育児アイテムを使うようになって、本当に心から思うことなのですが、世の中の親さんたちって、本当に全身で育児していると思うんです。
スリング、抱っこ紐、ヒップシート、マザーズバッグ、吐き戻しを受けるバープクロス、などなど、便利なグッズを使ってみると「よくできてる!」と感心するんですが、それと同時に「手足、腰、肩といった人の体の構造を余すことなく最大限活用することにより成立するアイテム」がこれだけあるのか、ということに怖さを感じるのです。
「ここまでしなくちゃ育児ってできないのか・・・。(ぐったり)」というふうに。
だから、独身の頃や、新婚当初、小ぶりなレザーのポシェットをるんるんに持って、能天気に歩いていた私には分からなかった「親の開き直り、覚悟、向き合う姿勢」がかっこいいなって思ったり、私も親になったんだなって思ったりしています。
それが、最初のほうに書いた「ほんの少し嬉しい」の起因になっていたりします。

↑「好き」と「必要」を同居させたくてバッグ難民になっていた頃に読んでいた本。
悩んでたんですね(笑)。
ただこの本は、普通に物を大切にする、自分に合ったものを選ぶという観点からも、気軽の楽しく読める本でした。今は日本に置いてきちゃったので読めません。

本当は、↑こういう「ちょっとそこまで行くだけだし」みたいな小ぶりのトート持ちたいな。(笑)
持ちたいけど、今はちょっとお休み。
時々、一人時間の時に楽しもう。