地下鉄 明洞の隣駅、フェヒョン駅にあるギャラリーへ行ってきました。
目的は、3月に亡くなられた坂本龍一さんの追悼企画展示です。
フェヒョン駅を出て、車が忙しなく走る大通りを避けて細い道に入ると、
韓国らしい急勾配の坂が目の前に現れます。
その急勾配の坂、頂上を目指して、大きめの娘を乗せたベビーカーをヒイヒイ言いながら押して登り切った先に、piknik(ピクニック)という小さなアートギャラリーがあります。
ショップとカフェも併設しています。




展示スペースの建物の間から、もう一つ気になっていたSTILL BOOKSのシンボル壁が見えました。
可愛いです。



piknikの帰り、STILL BOOKSにも行けました。
私はYMOの中のいくつかの楽曲が好きだったり、坂本龍一さんのピアノ作品が好きだったりするものの、熱烈なファンというわけではありませんでした。
しかしながら、展示を見て号泣してしまいました。
展示されていた坂本龍一さんのスタジオの写真や、
音作りへの想いや、足るを知ることができない私たち(現代人)への嘆きの言葉たちを見聞きして、
どんな想いで旅立ったのだろうかと、考えずにはいられませんでした。
大袈裟ですが、スタジオの写真は長く直視できませんでした。
地球や子供たちの未来に切実な想いを抱きながら、肉体の限界を迎えて飛び立った方の存在を強く感じ、命の終わりを感じて、少し怖くなったんです。
方や、私のもとには、逞しい生命力に溢れた娘がいます。
坂本さんが居なくなったこの世界に生まれて、新たに息をしている健やかな命。
生と死の両方がすごく近くにあって、
私はこの子に何を残していけるのだろうかと、
ただの庶民の私の命は、この子が生きる未来に何をしてあげられるんだろうかと
そんなふうに考えてしまって、涙が止まりませんでした。
行ってよかったです。
piknik
https://piknic.kr/home/
STILL BOOKS
https://www.instagram.com/still.books/