この日は、有名な観光地の景福宮(キョンボックン)に行ってきました。
ソウル駅から近く地下鉄かバスを使って15分程度の距離だと思います。
距離としてはとても近いのですが、景福宮に行く途中ではよくデモをやっていて、
日によっては辿り着くまでに結構苦労することがあるそうです。(現地 景福宮の幼稚園に毎日送迎しているママ友さん談)
私はなぜかそういうタイミングに重ならないので、近いですね、と思っていました。
この日は、instagramで見つけた可愛いお店に行きたくてこの場所にきました。
Ofr.Seoul
本、ファッション雑貨、インテリア小物などを扱うお店です。
instagramで見ていたとき、若い10代後半女性がターゲットなのかな?41歳の私が行くのはちょっと恥ずかしいかな、、と思っていたのですが、お店に着いたら私を含めて相当な幅の年齢層のお客さんがいたので安心しました。
日本人観光客もとても多かったです。
韓国に来ていつも関心することがあるのですが、こちらの方は、英語と日本語を使える方がとても多いです。(普通のこととして使っていて、日本のガラパゴスを強く感じます。)


韓国らしい内装

多分ですが、この建物の元々の形状として存在した壁を壊し、隣の部屋と貫通させて広い空間を作っています。
私の想像ですが、この壁の壊れ方や形跡をそのまま残した内装デザインにしているのは、半分は計画通りで半分は成り行きなんじゃないかなと思います。
批判ではないんですが、韓国だと、日本では本当に考えられないくらいの、文字通りの「突貫工事」的な処理がとにかく目に付きますし、非常にアバウトです。
道を歩いていて歩道の補修作業などをする様子を見かけたとき、またはカフェなどの新店舗建設作業を見かけたときなど、
「え! それでいいの!?」
「え!! ガイドとかないの!?」
「え!!! 通行人普通に歩いてますけど!!!」
というような衝撃的な場を何度も見ました。
そういう時、なんとなく「なんか可愛いな・・・。」と思ってしまうのです。
伝わりますでしょうか、この感覚。
小学生の男子とかが、図工の時間に先生の話を聞かずに作業を突っ走ってしまって大失敗する無邪気さ、というような感じと似た類なんですが。。(意味不明でしょうか。。)

Ofr.Seoul、店内写真をもっと撮りたかったのですが、お客さんが増えてきてご迷惑になりそうだったのでやめました。
印象としては、下北沢の雑貨屋さんや、原宿・裏原通りにありそうなこじんまりとしたお店に、所狭しと商品が陳列されていた女子の好きそうなお店という感じでした。
そして景福宮駅からOfr.Seoulに向かう道の景色です。
景福宮には毎日行列ができる人気の参鶏湯屋さんがあったりして、そのエリアは人も車もごった返していたりするのですが、同じ景福宮でも少し小道に入って進むと、静かなエリアに入れます。
騒音も少なく、時間の流れが少しゆっくりに感じられます。
(ただし現地の方はどこにいても非常に声が大きいです。言葉の発声の仕方が関与しているらしいです。)





韓国は、とにかくカフェが多く、とにかく皆さん水のようにアイスコーヒーを飲んでいます。
冬でもアイスコーヒーが断然多いです。私はお腹を痛めてしまうのであまりアイスコーヒーをガブガブ飲むことはしないのですが、気持ちは分かります。
刺激の強い韓国料理を食べたあとは、なぜかアイスコーヒーを飲みたくなるんです。日本にいた時は緑茶や麦茶だったのに。不思議です。
それに冬は、屋内の暖房が物凄く強く稼働していて正直ニット素材など着れないほど暑いので、アイスコーヒー飲みたくなるんだと思います。
” 韓国っぽい ” デザイン

韓国に来てから、いろいろなグラフィックや店舗デザインを見るたびに、「韓国っぽい」を思うんです。
それに、何となく、見た感じで「これは日本のグラフィックだな」とか「これは韓国のデザインだろうな」と思うと、大概その通りなんです。
他の国でも、オランダは合理的、ドイツは質実剛健、フランスは華奢、イタリアは伝統的・・・
といった感じで何となく特徴が見られますよね。
それと同じで、韓国で見かけるデザインにも特徴を感じるんですが、それを言語化できないのが今の私の悩みです。
線の引き方や、スペースの使い方、色など、「韓国っぽい!」って物凄く思うのに、それが「こういう特徴があるから」と説明できなくて、語彙力やデザインの勉強が足りてないのだ、、と非常に情けなく思います。
一つ言えるのは、「ルール度外視」という感じです。
日本だと目線の動きの順序など、デザインの仕事をする人にとっては馴染みのある法則的なものがあり、意識的にも無意識的にもそれを気にする(気になってしまう)ところがあったりなど、グラフィックを作る上で思い浮かぶ “お決まり” 的なものがあったりして、それに苦労したりもするのですが、
韓国のデザインはそれが無い。無いんです。
ファーストインパクト最優先!という感じで印象的だったり、目を引いたりするので、見ていて楽しくて、「ああ、こんなに何も気にしないで作ってもいいんだ。いいよね、そりゃデザインだもんね、うん。」という感じに思わされることが多いです。
ところが・・・、自由が故に、どこか何を見たらいいのか理解できないことも、とっても多いです(笑)。日本で暮らしてきた私にとっては、何某か情報を読み取る際の目の動く順序が染み付いてしまっているようで、その体の反射によって韓国のデザインを眺めると、全くもって情報を理解できないことが多々あります。夫もたまに同じことを言っているので、きっと特別なことではないと思います。
ポスターやデザイン一つを見ても、そういったそれぞれの国の習慣や癖を感じるというのは非常に興味深いです。数日の旅行ではここまでじっくり考える時間はないことなので、異国に暮らす経験の醍醐味だなと思いました。(最初は乳幼児を連れて海外だなんて〜と思いましたが、夫氏、ありがとう!笑。)
母タスクに追われる時間から離れて、短い時間ながらにデザインや造形に没頭できた楽しい景福宮散策でした。